はりの効果はよく世間で言われていることが、硬い筋肉や教科書で習ったツボに刺激してそれが身体に反応することで自律神経に影響してホルモンなど徐々に作用して効果が表れる。
はい、その通りです。しかし、これはあくまで目に見えない経絡(ツボとツボを線で結んだライン。正経には十二の脈で)独自のツボ(経穴)の治療法であり、この治療をしっかりとできるはり灸師は残念ながら滅多にいません。
「気」の出入り、「虚」「実「陰」「陽」」「邪気」などが治療前後に分かり、それを判断して鍼や灸の刺激量を調整して効果を確実に出せる人は私が知る限り1人しか知りません。
私が言うのもなんですが、経穴の他に脈診や舌診などを使い、しっかりとカラダの流れを観ながらの治療は経験や見えない力の能力をうまく引き出せた人しか出来ない数少ない領域なのです。
もちろんツボの位置や経絡の流れははり灸師であれば誰でもわかりますが、実際にそのツボ(経穴)が気に満ち溢れていることや反対に足りていないなどの判断が出来ることは到底難しい。
それこそ、人の「オーラ」が見えたり「気」が見えたりなど、四次元的空間などを映像として捉えられる人でない限り無理だすが、それに近い治療ができている人も事実です。
経験なども豊富で、自分の本心に忠実な人、自我の欲が少なく、自分をこよなく愛し、誰にでも平等であり、出しゃばらず、明るく、笑顔で、謙虚であるが自信に満ちている。
もちろんそんな人は滅多に居ませんが、そんな人物が鍼灸の真の治療ができる人と言えるでしょう。
では誰もかれもが本物の治療家にはなれないのか?答えはNOです。 つづく